前回の介護保険改正で示された医療と介護の連携強化の推進について、地域の在宅サポートの中核拠点の責務を果たすべく、取り組みに進めました。それは、地域全体で関係多職種がチームを組み、多角的・重層的に支援し、利用者様の不利益発生を阻止しながら、住み慣れた地域での楽しみを持った生活の実現です。

地域包括ケアシステムの構築はまだ道半ばではありますが、着実に前進していることが、日ごろの業務の中で関係他職種との関わりが増えてきたことからも実感できました。具体的には、地域の勉強会や地域ケア会議等での事例検討会に積極的に参加し、横のつながりを強化することで地域全体の支援力の向上を進めました。

病院や地域包括支援センターを始めとする関係機関との連携体制は浸透しており、今後は最適な支援をさらに迅速に提供できるかが問われる段階に入ったと感じています。その実現には、知識量とスキルの向上、より高い専門性の日常業務での発揮が求められ、全職員に研修の機会を提供して尽力しました。併せて、限られた時間でより多くの方に支援を届けるための業務の効率化も各人の自覚を流しながら取り組んだ結果、新規依頼にも可能な限り応えることができました。

また、隠れたニーズを探り、利用者様の心の奥の願いを引き出すことができるよう、心の通った信頼関係づくりが、支援の重要な原点となることを忘れずに支援に当たりました。

指定居宅介護支援事業所　東大和病院ケアサポート　水谷邦子